アンレイドをインストールする

Unraidは、主に家庭や中小企業のサーバーに使われるオペレーティング・システムである。特に、複数のハードドライブを1つの仮想ドライブに統合し、大容量と冗長性を提供する機能で知られている。Unraidはいわゆる「パリティ・システム」を採用しており、複数のハードディスクにデータを保存できるため、ハードディスクの故障を防ぐことができる。Unraidは、仮想マシンやDockerコンテナの作成に使用できる広範な仮想化機能も提供している。

Windows / MacOSでUnraidブート可能なUSBスティックを作成する

UnraidはUSBスティックにインストールされ、このUSBスティックからも起動する。そのため、高品質のUSBメモリを使用することが重要である。USBスティックは少なくとも1GBのメモリが必要で、最大32GBまでサポートされている。16GBか32GBを使うのがベストだ。私自身は、トランセンドのTS32GJF710S USBメモリで良い経験をした。

1. Unraid.netからUSB Creator Toolをダウンロードする。Unraidの公式ダウンロードページには、Windows用とMac用のUSB Creatorがある。Linuxしか持っていない場合は、以下の手順でダウンロードできる。
2. 各オペレーティングシステム（WindowsまたはMac）用のUSB Creator Toolを選択し、ダウンロードする。プログラムをインストールする必要はない。
3. そこでインストールするUnraidのバージョンを選択する。サーバーを本番システムとして使用する場合は、最新の「Stable」バージョンを選択するのがベストである。
4. Customise “の下で、サーバー名、ネットワークモード（DHCPとスタティックIP）を変更し、UEFIブートを許可することができる。サーバー名は、後にブラウザでデバイスにアクセスするためのアドレスである。これも後で変更できる。ネットワークモードは、サーバーがIPを取得する方法を決定する。DHCPモードでは、サーバーはルーターから自動的にIPを割り当てられる。Static IP “を選択すると、サーバーに固定IPを割り当てることができる。
5. ポイント2で、UnraidをインストールするUSBメモリを選択する。USBメモリがリストにない場合は、ファイルをクリックしてリストを再読み込みできる。
6. Write ImageをクリックしてUnraidをダウンロード、インストールする。プロセスが完了したら、USBメモリをサーバーに挿入すればUnraidが起動する。
7. ウェブ・インターフェイスは、ブラウザにhttps://tower（または変更後の名前）を入力することでアクセスできる。

Dockerコンテナを使ってアプリやソフトウェアを素早く簡単にインストールできるUnraidのアプリストアのようなものだ。